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「ワイヤレスブロードバンド」でどこでも高速インターネット 2009キーワード(COLUMN)
2009年の通信業界において、注目されるトピックの一つが「ワイヤレスブロードバンド」だ。07年末に総務省から割り当てられた2.5ギガヘルツ帯の周波数による高速無線通信の新サービスがいよいよ始まろうとしている。
■米韓ではサービス開始済み
国内で今年ワイヤレスブロードバンドの事業を開始するのは、「モバイルWiMAX」方式を採用するKDDI系のUQコミュニケーションズと、「次世代PHS」方式を採用するウィルコムだ。いずれも数十メガビット秒程度の通信速度を計画している。
モバイルWiMAXは、すでに韓国や米国でサービスが始まっている。韓国では、KTとSKテレコムがモバイルWiMAXを「WiBRO」という名称で06年に開始している。
米国では、スプリント・ネクステルが08年にメリーランド州ボルティモアで「XOHM」という名称でスタートした。しかし、スプリント・ネクステルの業績不振もあり、この春にはベンチャーのクリアワイヤとスプリント・ネクステルがモバイルWiMAX事業を統合し、サービス名称もXOHMからクリアワイヤに統合される予定だ。
■当初はあまり期待できないエリア
UQコミュニケーションズが手がけるWiMAXは「Wave2」という種類のもので、韓国や米国で導入されている「Wave1」よりも上位に位置付けられ、通信速度などの面で向上している。
今年2月28日に東京23区、横浜市、川崎市で試験サービスの開始を計画している。基地局はまず200局程度になる見込み。その後、夏にはエリアを東名阪に広げて商用サービスを開始し、12年度までに順次、全国にエリア展開する。基地局は、既存のKDDIの携帯基地局に併設していく。
「サービス開始当初のエリアに関してはあまり期待しないでほしい」(KDDI関係者)という本音も漏れてくることから、実際に快適に使えるようになるには時間がかかりそうだ。
端末は、サービス開始当初はUSBやPCカード、ExpressCard型などのデータ通信専用端末になる予定。携帯電話と同様に、キャリアであるUQコミュニケーションズが販売元になると見られているが、将来的には家電量販店で無線LAN端末のように購入して、後で事業者と契約する仕組みにもなりそうだ。
モバイルWiMAXは、半導体ベンダーのインテルが積極的に取り組んでいる(UQコミュニケーションズにも出資している)。そのため、将来的にはノートパソコンにモバイルWiMAXが標準搭載される可能性も秘めており、そうなれば家電量販店でノートパソコンを購入して、自宅に帰ってオンラインで契約すれば、すぐにモバイルWiMAXが使えるという状況もあり得るだろう。
一方、ウィルコムが手がける次世代PHSは、サービス開始当初は20メガビット秒、将来的には100メガビット秒の通信速度を予定している。次世代PHSサービスの総称として「WILLCOM CORE」という名称が使われ、技術的な規格を表すときは「XGP」を使っている。
ウィルコムの強みは何といっても全国に16万もある基地局を活用するという点。マイクロセルというきめ細かい基地局設営により、安定した通信速度を提供できるようだ。次世代PHSは、2009年中にサービスを開始する予定としか明言されていない。そのため、UQコミュニケーションズよりも商用サービスは遅れる可能性がある。
ただし、その「中継ぎ」として、NTTドコモからHSDPA網をMVNO(仮想移動体通信事業者)として借りて、高速通信サービスを提供できるように交渉しているという。
通信方式最大速度
第2世代(PDC)28.8Kbps第3世代
(W-CDMA)384Kbps第3.5世代
(HSDPA)14Mbps第3.9世代
(LTE)300Mbps公衆無線
LAN(IEEE802.11g)54MbpsPHS64kbps
(ウィルコムでは8回線を束ねることで最大512Kbpsに対応)次世代PHS20Mbps
モバイルWiMAX(Wave2)40Mbps
■MVNOが前提
総務省は、MVNOとして参入する事業者へのインフラの開放を前提として2.5ギガヘルツ帯の周波数を割り当てている。そのため、ネットワークの他社への貸し出しは積極的に行われる見込みで、ユーザーはUQコミュニケーションズやウィルコムではない事業者と契約するといったことも普通に考えられる。
UQコミュニケーションズでは、MVNO側で課金やID管理などの認証設備を持たずに、同社の認証設備を利用する場合の標準プランとして、1回線あたり月額3465円という価格を提示した。この価格にMVNOが利益を乗せてユーザーにサービスを提供していくことになる。
■WiMAXとXGPはほぼ同じ
モバイルWiMAXとXGPという2つの方式のワイヤレスブロードバンドが始まることになるが、実際のところ両者は技術的にはかなり近い存在になっている。いずれのサービスも「OFDMA」と呼ばれる通信技術を採用しており、「XGPで使われるチップや部材は、モバイルWiMAXを手がけるメーカーから調達して流用することが前提」(ウィルコム関係者)という。
2つの通信方式をソフトウエア的に使い分けられるような環境を目指しており、例えばモバイルWiMAXに対応したノートパソコンを購入しても、ソフトウエアによってXGPも使えるようになるという可能性もあるという。
つまり、ウィルコムの次世代PHSは、モバイルWiMAXが盛り上がらないことには部材調達やコスト削減も期待できない。モバイルWiMAXあっての次世代PHSなのだ。
ちなみにスーパー3Gと呼ばれるLTE(Long Term Evolution)も、WiMAXと同様にOFDMAという技術をベースにしている。LTEは第3世代の「W-CDMA」「HSDPA」の発展技術とされ、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルが導入を検討している。
LTEによるサービスができる事業者は09年中にも決定する予定だが、周波数に限りがあるため、すべてのキャリアに割り当てられるかは微妙な情勢と言われている。
■競争激化
これまで日本における定額のモバイルデータ通信は、01年にサービスを開始したウィルコム(当時DDIポケット)が業界をリードしてきたが、07年にイー・モバイルが3.6メガビット秒のサービスで参入し、ユーザーを一気に奪っている。第3世代網によるデータ通信では、NTTドコモやKDDI(au)も定額サービスを開始している。
今年さらに2つのワイヤレスブロードバンドサービスが始まることにより、さらなる競争環境が実現されそうだ。MVNOも含めて多様な事業者が登場することで、ユーザーにとっての利便性が高まることを期待したい。
米国渡航で「ESTA」がスタート 成田空港、混乱なく
米国への短期滞在の入国者が事前にインターネットで申請して承認を受ける「電子渡航認証システム(ESTA)」の運用が12日、始まった。成田空港では大きな混乱はなかった。
日本航空と全日空はそれぞれのカウンター近くに事前の承認申請を忘れた旅客のための入力用パソコンを置き対応。米国大使館(東京都港区)も特別に案内ブースを設置し、渡米の旅客に説明していた。
オークランドに行くという川崎市の会社員の女性(45)は「入力は簡単でした。テロ対策など安全のために仕方がない」と新制度に納得の様子。一方、バージニア州に向かう横浜市の会社員の男性(29)は「自分では不安なので旅行代理店でやってもらいました。新しい制度なので少し戸惑いもあります」と話した。
ESTAは2001年の米中枢同時テロを機に制定された米国法に基づく。ビザなしで90日以内の短期滞在者が対象。出発前に専用サイト上で住所や氏名、逮捕歴の有無など約20項目の質問に回答し、承認を受ける。
地デジ移行完了に黄信号 対応TV売れ行き不振
放送業界が2011年7月に計画している地上デジタル放送への移行に「黄色信号」がともっている。消費不振で想定以上に地デジ対応薄型テレビの売れ行きが失速。同年春までに全世帯で地デジを見られるようにする目標計画と現実の普及率の差が、徐々に開いてきたためだ。移行が遅れれば、放送各社には追加の費用負担が発生するなどの影響が出る可能性もあり、業界では困惑の色が強まっている。
政府やテレビ放送業界は11年7月24日をもってアナログ放送を打ち切り、地デジに全面移行する計画だ。約5000万のすべての世帯に薄型テレビなどの対応受信機が行き渡ることを前提としている。業界などで組織する「地上デジタル推進全国会議」は当初、昨年9月での世帯普及率50%達成を目指していた。
ロシア、12月はマイナス成長
ロシア国営の対外貿易銀行は11日、昨年12月の同国の国内総生産(GDP)が前年同月比1.1%減少したとの調査を明らかにした。同行によると、マイナス成長となったのは1999年3月以来、9年9カ月ぶり。高成長を続けたロシア経済の鈍化が鮮明となってきた。
同行の欧州現地法人による調査は「12月は鉱工業生産の低下が続き、サービス部門も不振だった」と指摘、2009年についても回復は期待できず「景気後退する可能性が強まっている」との見通しを示した。
【産経主張】成人の日 危機にこそ若い力発揮を
きょう12日は成人の日である。急速な景気悪化のなか、就職や進学、暮らしなどで不安を抱えている新成人も多いのではないか。
厳しい時代だからこそ、成人となった意味をかみしめ、難局に打ち勝つ気概を新たにしてほしい。
各地で催される成人式には昭和63年生まれのほか、平成元年生まれの新成人が初めて参加する。
平成に育った若者たちは、小中学校時代からゆとり教育を受けてきた世代でもある。
社会が変化しても自分で考え、活躍できる個性や意欲が期待されてきた。しかし、ゆとりや個性重視がはき違えられ、「ゆとり世代」といえば、物を知らない独りよがりの若者たちの代名詞にもなっている。
この世代へのアンケートでは意欲に欠けるなど気になる結果が多かった。米国や中国、韓国の若者と比べ、責任の重い立場につきたくない、のんびり暮らしたい-という傾向が強いといった意識調査の結果もある。
幼いころからインターネットやゲームなどに親しみ、実体験不足やコミュニケーション下手も心配される。その一方で情報機器の活用に慣れた世代だ。
自分たちの得意分野を積極的に見いだし、心棒となるものを持ってほしい。そのために知識、教養を深め、心を鍛える。未来は限りなく広がっている。
本紙大阪本社版の新年連載で、今年20歳になる「平成世代」の若者たちの話が載った。この世代ならではの発想で、夢中になって取り組む世界を持っている。
囲碁で最年少八段の若者は「答えがないからこそ、自分の世界を作っていける」と盤上の魅力を語っていた。囲碁を知ったのは父親が買ってきたゲームソフトがきっかけという。
太陽エネルギーを利用するソーラーカー製作に参加する大学生は、小さいころから環境問題の話を聞いて育った。「逆に新しい技術やアイデアを生かすチャンスにしたい」。変化する社会環境が挑戦の舞台でもある。
ものづくりの分野では団塊の世代の大量退職などで継承が懸念されている。囲碁界では韓国、中国の棋士たちの活躍が目立つというが、海外のライバルの台頭は囲碁の世界ばかりではない。
危機や激変のなかでこそ君たち若い力が期待されている。
2009年の通信業界において、注目されるトピックの一つが「ワイヤレスブロードバンド」だ。07年末に総務省から割り当てられた2.5ギガヘルツ帯の周波数による高速無線通信の新サービスがいよいよ始まろうとしている。
■米韓ではサービス開始済み
国内で今年ワイヤレスブロードバンドの事業を開始するのは、「モバイルWiMAX」方式を採用するKDDI系のUQコミュニケーションズと、「次世代PHS」方式を採用するウィルコムだ。いずれも数十メガビット秒程度の通信速度を計画している。
モバイルWiMAXは、すでに韓国や米国でサービスが始まっている。韓国では、KTとSKテレコムがモバイルWiMAXを「WiBRO」という名称で06年に開始している。
米国では、スプリント・ネクステルが08年にメリーランド州ボルティモアで「XOHM」という名称でスタートした。しかし、スプリント・ネクステルの業績不振もあり、この春にはベンチャーのクリアワイヤとスプリント・ネクステルがモバイルWiMAX事業を統合し、サービス名称もXOHMからクリアワイヤに統合される予定だ。
■当初はあまり期待できないエリア
UQコミュニケーションズが手がけるWiMAXは「Wave2」という種類のもので、韓国や米国で導入されている「Wave1」よりも上位に位置付けられ、通信速度などの面で向上している。
今年2月28日に東京23区、横浜市、川崎市で試験サービスの開始を計画している。基地局はまず200局程度になる見込み。その後、夏にはエリアを東名阪に広げて商用サービスを開始し、12年度までに順次、全国にエリア展開する。基地局は、既存のKDDIの携帯基地局に併設していく。
「サービス開始当初のエリアに関してはあまり期待しないでほしい」(KDDI関係者)という本音も漏れてくることから、実際に快適に使えるようになるには時間がかかりそうだ。
端末は、サービス開始当初はUSBやPCカード、ExpressCard型などのデータ通信専用端末になる予定。携帯電話と同様に、キャリアであるUQコミュニケーションズが販売元になると見られているが、将来的には家電量販店で無線LAN端末のように購入して、後で事業者と契約する仕組みにもなりそうだ。
モバイルWiMAXは、半導体ベンダーのインテルが積極的に取り組んでいる(UQコミュニケーションズにも出資している)。そのため、将来的にはノートパソコンにモバイルWiMAXが標準搭載される可能性も秘めており、そうなれば家電量販店でノートパソコンを購入して、自宅に帰ってオンラインで契約すれば、すぐにモバイルWiMAXが使えるという状況もあり得るだろう。
一方、ウィルコムが手がける次世代PHSは、サービス開始当初は20メガビット秒、将来的には100メガビット秒の通信速度を予定している。次世代PHSサービスの総称として「WILLCOM CORE」という名称が使われ、技術的な規格を表すときは「XGP」を使っている。
ウィルコムの強みは何といっても全国に16万もある基地局を活用するという点。マイクロセルというきめ細かい基地局設営により、安定した通信速度を提供できるようだ。次世代PHSは、2009年中にサービスを開始する予定としか明言されていない。そのため、UQコミュニケーションズよりも商用サービスは遅れる可能性がある。
ただし、その「中継ぎ」として、NTTドコモからHSDPA網をMVNO(仮想移動体通信事業者)として借りて、高速通信サービスを提供できるように交渉しているという。
通信方式最大速度
第2世代(PDC)28.8Kbps第3世代
(W-CDMA)384Kbps第3.5世代
(HSDPA)14Mbps第3.9世代
(LTE)300Mbps公衆無線
LAN(IEEE802.11g)54MbpsPHS64kbps
(ウィルコムでは8回線を束ねることで最大512Kbpsに対応)次世代PHS20Mbps
モバイルWiMAX(Wave2)40Mbps
■MVNOが前提
総務省は、MVNOとして参入する事業者へのインフラの開放を前提として2.5ギガヘルツ帯の周波数を割り当てている。そのため、ネットワークの他社への貸し出しは積極的に行われる見込みで、ユーザーはUQコミュニケーションズやウィルコムではない事業者と契約するといったことも普通に考えられる。
UQコミュニケーションズでは、MVNO側で課金やID管理などの認証設備を持たずに、同社の認証設備を利用する場合の標準プランとして、1回線あたり月額3465円という価格を提示した。この価格にMVNOが利益を乗せてユーザーにサービスを提供していくことになる。
■WiMAXとXGPはほぼ同じ
モバイルWiMAXとXGPという2つの方式のワイヤレスブロードバンドが始まることになるが、実際のところ両者は技術的にはかなり近い存在になっている。いずれのサービスも「OFDMA」と呼ばれる通信技術を採用しており、「XGPで使われるチップや部材は、モバイルWiMAXを手がけるメーカーから調達して流用することが前提」(ウィルコム関係者)という。
2つの通信方式をソフトウエア的に使い分けられるような環境を目指しており、例えばモバイルWiMAXに対応したノートパソコンを購入しても、ソフトウエアによってXGPも使えるようになるという可能性もあるという。
つまり、ウィルコムの次世代PHSは、モバイルWiMAXが盛り上がらないことには部材調達やコスト削減も期待できない。モバイルWiMAXあっての次世代PHSなのだ。
ちなみにスーパー3Gと呼ばれるLTE(Long Term Evolution)も、WiMAXと同様にOFDMAという技術をベースにしている。LTEは第3世代の「W-CDMA」「HSDPA」の発展技術とされ、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルが導入を検討している。
LTEによるサービスができる事業者は09年中にも決定する予定だが、周波数に限りがあるため、すべてのキャリアに割り当てられるかは微妙な情勢と言われている。
■競争激化
これまで日本における定額のモバイルデータ通信は、01年にサービスを開始したウィルコム(当時DDIポケット)が業界をリードしてきたが、07年にイー・モバイルが3.6メガビット秒のサービスで参入し、ユーザーを一気に奪っている。第3世代網によるデータ通信では、NTTドコモやKDDI(au)も定額サービスを開始している。
今年さらに2つのワイヤレスブロードバンドサービスが始まることにより、さらなる競争環境が実現されそうだ。MVNOも含めて多様な事業者が登場することで、ユーザーにとっての利便性が高まることを期待したい。
米国渡航で「ESTA」がスタート 成田空港、混乱なく
米国への短期滞在の入国者が事前にインターネットで申請して承認を受ける「電子渡航認証システム(ESTA)」の運用が12日、始まった。成田空港では大きな混乱はなかった。
日本航空と全日空はそれぞれのカウンター近くに事前の承認申請を忘れた旅客のための入力用パソコンを置き対応。米国大使館(東京都港区)も特別に案内ブースを設置し、渡米の旅客に説明していた。
オークランドに行くという川崎市の会社員の女性(45)は「入力は簡単でした。テロ対策など安全のために仕方がない」と新制度に納得の様子。一方、バージニア州に向かう横浜市の会社員の男性(29)は「自分では不安なので旅行代理店でやってもらいました。新しい制度なので少し戸惑いもあります」と話した。
ESTAは2001年の米中枢同時テロを機に制定された米国法に基づく。ビザなしで90日以内の短期滞在者が対象。出発前に専用サイト上で住所や氏名、逮捕歴の有無など約20項目の質問に回答し、承認を受ける。
地デジ移行完了に黄信号 対応TV売れ行き不振
放送業界が2011年7月に計画している地上デジタル放送への移行に「黄色信号」がともっている。消費不振で想定以上に地デジ対応薄型テレビの売れ行きが失速。同年春までに全世帯で地デジを見られるようにする目標計画と現実の普及率の差が、徐々に開いてきたためだ。移行が遅れれば、放送各社には追加の費用負担が発生するなどの影響が出る可能性もあり、業界では困惑の色が強まっている。
政府やテレビ放送業界は11年7月24日をもってアナログ放送を打ち切り、地デジに全面移行する計画だ。約5000万のすべての世帯に薄型テレビなどの対応受信機が行き渡ることを前提としている。業界などで組織する「地上デジタル推進全国会議」は当初、昨年9月での世帯普及率50%達成を目指していた。
ロシア、12月はマイナス成長
ロシア国営の対外貿易銀行は11日、昨年12月の同国の国内総生産(GDP)が前年同月比1.1%減少したとの調査を明らかにした。同行によると、マイナス成長となったのは1999年3月以来、9年9カ月ぶり。高成長を続けたロシア経済の鈍化が鮮明となってきた。
同行の欧州現地法人による調査は「12月は鉱工業生産の低下が続き、サービス部門も不振だった」と指摘、2009年についても回復は期待できず「景気後退する可能性が強まっている」との見通しを示した。
【産経主張】成人の日 危機にこそ若い力発揮を
きょう12日は成人の日である。急速な景気悪化のなか、就職や進学、暮らしなどで不安を抱えている新成人も多いのではないか。
厳しい時代だからこそ、成人となった意味をかみしめ、難局に打ち勝つ気概を新たにしてほしい。
各地で催される成人式には昭和63年生まれのほか、平成元年生まれの新成人が初めて参加する。
平成に育った若者たちは、小中学校時代からゆとり教育を受けてきた世代でもある。
社会が変化しても自分で考え、活躍できる個性や意欲が期待されてきた。しかし、ゆとりや個性重視がはき違えられ、「ゆとり世代」といえば、物を知らない独りよがりの若者たちの代名詞にもなっている。
この世代へのアンケートでは意欲に欠けるなど気になる結果が多かった。米国や中国、韓国の若者と比べ、責任の重い立場につきたくない、のんびり暮らしたい-という傾向が強いといった意識調査の結果もある。
幼いころからインターネットやゲームなどに親しみ、実体験不足やコミュニケーション下手も心配される。その一方で情報機器の活用に慣れた世代だ。
自分たちの得意分野を積極的に見いだし、心棒となるものを持ってほしい。そのために知識、教養を深め、心を鍛える。未来は限りなく広がっている。
本紙大阪本社版の新年連載で、今年20歳になる「平成世代」の若者たちの話が載った。この世代ならではの発想で、夢中になって取り組む世界を持っている。
囲碁で最年少八段の若者は「答えがないからこそ、自分の世界を作っていける」と盤上の魅力を語っていた。囲碁を知ったのは父親が買ってきたゲームソフトがきっかけという。
太陽エネルギーを利用するソーラーカー製作に参加する大学生は、小さいころから環境問題の話を聞いて育った。「逆に新しい技術やアイデアを生かすチャンスにしたい」。変化する社会環境が挑戦の舞台でもある。
ものづくりの分野では団塊の世代の大量退職などで継承が懸念されている。囲碁界では韓国、中国の棋士たちの活躍が目立つというが、海外のライバルの台頭は囲碁の世界ばかりではない。
危機や激変のなかでこそ君たち若い力が期待されている。
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