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笠原健治・ミクシィ社長――ソーシャルネットという新たな空間が急拡大している
――ソーシャルグラフのプロバイダを標ぼうしている。その狙いは。
 いまネットの世界ではソーシャルネットの空間が生まれて、非常に拡大している。従来のネット空間とソーシャルネットの空間は全く別の意味を持つものだと思っている。
 従来は、2チャンネルのような掲示板も含めて、情報コンテンツが流れている空間だった。そこは、コンテンツの種類や内容が重要であって、誰がしゃべっているかというのはそんなに重要じゃない。大半の人にとっては、何かコンテンツを探す、という構造だったと思う。
 それに対して、最近の流れは、人と人がつながる、そこで感情とかコミュニケーションが流通するという空間ができてきている。そこでは話の内容はそんなに重要じゃなくて、誰がしゃべっているかが重要。ある誰かとコミュニケーションしたいからアクセスする空間がソーシャルネット。ここがいま、強烈に成長し始めてきていると思う。
 ミクシィは、そこでいろんなビジネスを展開していけるポテンシャルがある会社だと思っている。
 ただ、ソーシャルネットのサービスを1から10まで全部展開するのは、非常に重く大変なこと。ネットサービスの何もかもやろうとするのは良い方法ではないと思う。
 ソーシャルネットは非常に大きくなると思っており、そのときわが社が注力すべきは、「ソーシャルグラフ・プロバイダ」ではないか。主に人と人がつながる部分、そのつながりをより豊かに、居心地良くするにはどうすべきか。それに特化するということだ。
 で、そのつながった先に何ができるのかは極めて重要だが、何をするかについては、極力、誰とでも一緒にやっていける体質を作りたい。その具体的な取り組みが、ミクシィ・アプリのオープン化であり、今回のAPIの開放だ。
――そうはいっても、プラットフォームに徹するより、ソーシャルゲームなどのアプリを手掛けた方が収益性が高いのでは。
 うーん、まあ、そうですね。アプリを運営したりAPIを使ったときに、課金や広告のレベニュシェアをしていく仕組みを導入している。だから、アプリやAPIの導入企業が増えていくと収益が拡大する仕組みになっている。だた、課金アプリまでを自前でやることに比べれば、いまのところ、収益性が下がることはやむを得ないですね。
 アプリまで自前でするのと、プラットフォームに徹するのとを見たとき、どちらが収益になるかは、最終的な姿をどこまで大きく想定するかによって違ってくると思う。
 今回の新プラットフォームは、大手のポータルやECサイトなどネットサービスだけにとどまらず、テレビやデジカメなど、いろんなデバイスにも応用ができる。
 それらを全部、自前で行うのは現実的ではない。各ジャンルで非常に強いノウハウ、プロダクトを持つ会社と直接組んだ方が、スピード的にも規模的にも、非常に大きなものができあがる。そういう考えだ。
 ミクシィの利用者も、5000万人、日本の2人に1人くらいを目標にしている。その規模になって、あらゆるウェブサービスや情報端末を通じて、ミクシィに触れる機会が増えていくと非常にいい状況だと思う。
 ミクシィのソーシャルグラフを使ったからといって、すぐにトラフィックが増えたり収益が拡大することはない。どのように使えば効果的かはお互いに試行錯誤がいるだろう。しかし、最適化を進めていく中で、ミクシィからの利用者の流入が増えていくだろう。
 つぶやきや写真投稿など、ミクシィ独自で実装している機能もあるが、基本的にこれらの機能はすべて外部のパートナーが利用できるようにする方針だ。
――FaceBookは意識しているか。同社は日本市場を強化するという。ミクシィの海外戦略は。
 非常に似た思想でサービスを作っている。英語圏では強いので、当然意識するところはある。いまのところFaceBookとは(日本国内では)実際の利用者数で大きな差がある。もちろんそれにあぐらをかくつもりはないんですが。
 わが社の海外展開では、中国の人人網、韓国のサイワールドとの提携を発表しているが、全世界的に有力なSNS各社と話を進めている。提携の基本は、どのSNS上でもアプリ企業などがサービスを展開しやすくするための技術仕様部分や、ビジネス化のためのサポート部分の共通化だ。ミクシィに対応したサービスを作れば、提携するSNSにも対応でき、全世界に向けて事業を展開できる仕組みを作る。
 世界ではFaceBookが圧倒的な存在。世界市場を見たとき、アプリ会社はFaceBookに提供することになるが、同社に対抗できるSNSプラットフォームの連合体を作っておきたい。
――ソーシャルネットの拡大に伴って、大手ネット企業が自らソーシャル化する流れもある。
 米欧の例を見ると、グーグルやアップルなど他のジャンルで大成功している企業がSNS的なサービスに乗り出しているが、結局はFaceBookの独り勝ちだ。
 日本でもさまざまなSNSがあったがどれもうまくいっていない。世界を見ても、リアルな人間関係を反映させたSNSは各言語圏で1つか2つに収斂されるようだ。日本でもいくつも成立するとは思わない。だから、今回提携したヤフーなどとも良い関係が築ける。
――ミクシィがプラットフォームとして浸透するまでには時間がかかる。その間、業績が圧迫されないか。
 新プラットフォームを普及させるためのプロモーションは、結構な負担にはなる。ある程度、時間をかけて浸透させていく。
 足元の業績が圧迫されるからといって、ソーシャルゲームのアプリを自らやるようなことは考えていない。ゲームアプリはゲーム会社に参入してもらうことが前提。それに、ミクシィは友人とのコミュニケーションを楽しみたい、というユーザーが使ってくれている。だからゲームだけを楽しむより友人と楽しめるようなアプリを期待している。



アマゾンがアプリ配信
 米インターネット小売り大手アマゾン・コムが、多機能携帯電話(スマートフォン)向けのアプリケーションソフトを販売する市場の開設を計画していると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が7日報じた。
 同紙によると、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を載せている携帯電話向けにアプリの配信サイトを開く。アマゾンが売り上げの3割、残りを開発者が受け取る。アンドロイド携帯は米国で急速に広まっている。
 ゲームやビジネス向けなどのアプリ市場は、ネット企業の主要な収益源に育つ可能性があり、同様の市場を持つアップルやグーグルに対抗する狙いがありそうだ。



「アップルの敵は味方」MSとアドビ急接近 買収観測も
米紙報道
 動画ソフトを巡って、かつて対立した米マイクロソフト(MS)と米アドビシステムズが、米アップルに対抗するために急接近していると報じられ、7日の米株式市場でアドビの株価が急騰するなど話題を呼んでいる。
 きっかけは米紙ニューヨーク・タイムズが同日、自社ブログに載せた記事。MSのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)がアドビのシャンタヌ・ナラヤンCEOと米サンフランシスコ市内で秘密会談したという内容で、時期が時期だけに話題に火がついた。
 MSの新型OS(基本ソフト)「ウィンドウズフォン7(セブン)」を搭載した高機能携帯電話(スマートフォン)が、月内にも協力メーカーから登場するというタイミングだ。MSは現行OS「ウィンドウズモバイル」では、アップルの「iPhone(アイフォーン)」や、グーグルのOS「アンドロイド」の搭載機種に完敗。ゴールドマン・サックスに投資判断を下げられたばかりで、今度は負けられない戦いだ。
 一方のアドビは長年良好だったアップルとの関係が一転。アップルがiPhoneなどでアドビの動画ソフト「フラッシュ」に対応せず、先行き懸念もあって、このところ株価が低迷していた。
 こうした背景があるだけに、両社首脳の極秘会談を受け、MSがアドビを買収するのではないかという見方も浮上。アドビの株価は7日、前日終値比で11%以上値上がりして通常取引を終えた。
 実はフラッシュを巡ってはMSも独自の動画ソフトを手掛け、アドビは「敵」だったが、強敵アップルの前に「敵の敵は味方」と解釈されたようだ。「昨日の敵は今日の友」の米IT(情報技術)業界。今日の友は明日の敵かもしれない。MSとアドビの動向はしばらく注目を集めそうだ。



mixiに「マイミクだけに見せる」プロフ写真
 ミクシィはこのほど、SNS「mixi」で、マイミクシィ(友人)だけに見せるプロフィール写真を設定したり、手持ちの写真をプロフィール用としてマイミクにおすすめできる機能を追加した。
 マイページに表示するプロフィール写真を、マイミクだけに見せる用と全体に公開する用の2種類設定できるようにした。投稿できるプロフィール写真の枚数も、従来の3枚から50枚に増やした。
 自分が撮影した友人の写真など、手持ちの画像をマイミクに送信し、プロフィール写真としてすすめる機能も公開。すすめられるとマイページで通知され、写真を確認できる。携帯電話向けサイトからも利用でき、携帯で撮影した写真を送ることができる。



ソニーがPSP開発キットの受注を終了!? ...それが意味するのは?
 やっぱりPSP2登場が近い?
フランスのウェブサイト・PSPGenによりますと、11月15日以降、初代PSP用の開発キットの受注ができなくなる...とソニーが触れ回ったというウワサが届きました。
 それはやっぱし...PSP2がすでに多数のデベロッパーの手に渡っているとのウワサが本当だからなのでしょうか!? 
ソニーからのコメントも合わせて、以下でどうぞ。
 SCEより、デベロッパーへ送られてきたメッセージの一部にはこういった文章がみられたようです。
 SCEEは、PSPの開発ツールである(DTP-T2000A)と、テストツールである(DTP-H2500A)を、11月15日以降販売をいたしません。もしこれらのツールが必要であれば、それ以前にオーダーするようお願いいたします。
 新しいモデルが使用可能になったとき、私どもが通知します。
これは...!? もしホントなら、新型PSPの開発キットが今後出回るとみてよいかもしれません。噂のPSP2の可能性が、またしても濃厚になってきたんじゃないでしょうかね。
 それにもしも、例の背面タッチパネルだったりしたら、カンゼンに別の開発キットじゃないと、ゲームは作れませんよねぇ。
さて、この件についてSCEEより質問の返事がきています。
 現行の開発/テストツールは、使用期限が切れるので、11月15日以降に販売することを止めます。しかしながら、新型モデルが登場するまでのあいだ、すでに登録済みの、そしてこれから登録するであろうデベロッパーには、まだ在庫をお貸しすることができます。
 なるほど! ホントに来年3月かどうかはチョットまだ判りませんが、とにかく何らかの形でPSP2が近い将来にお目見えするのは間違いないようですね。
 
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