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「iPhone重視」ソフトバンクのアンドロイド戦略
ソフトバンクモバイルは4日、2010年冬~11年春商戦向けの携帯電話の新製品を発表した。注目されたのはアップル「iPhone」のライバルであるグーグルの携帯電話向けOS「Android(アンドロイド)」を搭載したスマートフォンの拡充だ。アンドロイドの最新バージョンである「2.2」を搭載した機種の発売を発表した。
発表会の冒頭、スクリーンに大きく映し出されたのは日本でのスマートフォンのシェアを示す円グラフ。孫正義社長は、「80%がiPhoneで、残り20%がアンドロイドなど他のスマートフォン」と説明したうえで、「スマートフォン時代の到来」に向けアンドロイド端末を拡充する考えを示した。
「2.2」でも使えない機能とは
ソフトバンクモバイルが他社との違いとして強調したのは、搭載するアンドロイドのバージョンだった。全機種で最新のアンドロイド2.2を採用し、米アドビシステムズの動画ソフト「Flash Player10.1」への対応やアプリケーションを高速に使える点などをアピールした。
実際、今年4月にNTTドコモが発売したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「Xperia」は11月10日のアップデートでようやく「1.6」から「2.1」になるところだ。KDDIが10月4日に発表したシャープ製の「IS03」も2.1。NTTドコモが10月28日に発売した韓国サムスン電子製の「GALAXY S」はさすがに2.2を採用している。
コンテンツの視聴を考えると、Flash10.1への対応は確かに重要だ。動画サイトの「Ustream」や「ニコニコ動画」をそのまま再生できるメリットは大きい。アプリがサクサクと動くのも魅力だ。
しかし、ソフトバンクモバイルは発表でしきりに2.2を売りにしながら、2.2で標準機能となったテザリング(スマートフォンをモデムとして使い、パソコンなどをインターネットに接続する機能)には対応しなかった。通信ネットワークへの負荷を避けたいからであろうが、孫社長は「今後の戦略にかかわることなのでお話できない」と語るのみ。2.2を訴求するなら、すべての機能を実現してほしかったところだ。
独自の作り込みは「ナンセンス」
ソフトバンクモバイルが全機種を2.2でそろえられたのは、開発思想の違いもある。
KDDIのIS03などを見れば分かるが、携帯電話会社が独自のユーザーインターフェースやサービスを盛り込もうとすれば、どうしてもOSに作り込む部分が多くなる。そのため、最新版が出てからでは開発が間に合わなくなってしまう。
孫社長はこうした手法を「ナンセンス」と語り、ユーザーインターフェース部分などで独自性を出すのではなく、2.2への対応を優先させた。
シャープ製の「GALAPAGOS 003SH」の場合は、2.1用として開発されてきたが、今年5月に2.2が発表されるとすぐ開発を切り替えて短期間で仕上げたという。シャープは、ソフトバンクモバイル側の指示でやむを得ず変更に応じたようだ。
逆に、KDDI向けのIS03はかなり早い時期に開発がスタートし、2.2が発表されたころには製品の作り込みが進んでいた。ソフトバンクモバイルがシャープに発注したのはKDDIより遅かったが、かえって2.2を搭載するための追加負担も少なくて済んだようだ。OSのバージョン差は、端末開発に着手した時期やOSのバージョンアップのタイミングなどの巡りあわせによっても生まれてくる。
ユーザーがOSのバージョンをどれだけ気にするかは、スマートフォンの販売動向をみていくうえで興味深い。iPhoneは女性ユーザーに人気が出て販売に弾みがついたが、ITにそれほど詳しくない一般ユーザーが2.1と2.2の違いをどこまで理解して購入するかは未知数だ。逆に携帯電話のカメラがかつて画素数を競ったように、「数が多いほどいい」と2.2が選ばれる可能性もある。携帯電話会社やメーカーの開発姿勢もそれによって変わってくるかもしれない。
会場に米アップル関係者の姿
今回の記者発表で、孫社長にはいつもの「勢い」が感じられなかったように思う。どことなく歯切れが悪く、アンドロイド搭載スマートフォンに対しての「本気」度合いも伝わってこなかったからだ。
2.2の紹介でFlash10.1のメリットをアピールする一方で、Flash非対応のiPhoneが「本命であることは間違いない」とiPhone重視のスタンスはそのままだった。現在は2割弱であるアンドロイドのシェアが今後どこまで拡大するかと聞かれても、「iPhoneありき」という答えに終始した。シェア2割の市場に6機種を投入する理由ははっきりしなかった。
実は今回の発表会場には、米国から来たアップルの関係者が紛れ込んで目を光らせていた。おそらく、孫社長は彼らの目を気にして、アンドロイドをプレゼンテーションしなくてはいけない状況だったようだ。これまでのアップルとの関係を考えれば、どれだけアンドロイド搭載スマートフォンを拡充させようとも当然、「iPhone重視」と言わざるを得ない。
コンテンツで一日の長
ソフトバンクモバイルは新機種とともに、スマートフォン向けコンテンツも数多く発表した。
GALAPAGOS 003SHなどシャープの3D(3次元)液晶搭載モデルには、3Dゲームや映像を配信する。米ジンガとの合弁会社ジンガジャパンが提供するソーシャルゲームには、ソフトバンクユーザー向けの限定特典を用意する。雑誌や動画の配信サービス「ビューン」はiPhoneと同様、アンドロイドにも対応させ、新たに10万種類以上のマンガ、書籍を配信するサービス「ソフトバンク ブックストア」を開始する。これまでクレジットカード決済しか利用できなかったグーグルのアプリ販売サービス「アンドロイドマーケット」で、有料アプリの料金をソフトバンクモバイルの電話料金と一緒に支払えるようにもした。
ソフトバンクモバイルの携帯電話向けコンテンツはこれまで、NTTドコモの「iモード」やKDDIの「EZウェブ」と比べれば遅れている印象があった。しかし、スマートフォン向けでは他社を一歩リードしている。特に動画やゲームなどでは他社に先駆けて「独占配信」「先行配信」するコンテンツが多い。
ソフトバンクモバイルの関係者は「2年前からiPhoneに取り組んできたプラスが大きい。スマートフォン向けのコンテンツをずっと集めてきたので、アンドロイドではすんなりとスタートダッシュが切れた」と語る。
iPhoneの日本での立ち上げ時、ソフトバンクモバイルが市場を生み出すためにあらゆる手を尽くしたことは間違いない。発売間もなく「iPhone人気に陰り」といわれたときも、ソフトバンクモバイルがコンテンツやアプリで盛り上げ、いまのヒットにつなげている。そのノウハウの蓄積がアンドロイドで生きようとしている。
一方、NTTドコモやKDDIは、まだスマートフォンに本腰を入れ始めたばかりでコンテンツの拡充にまでは手が回っていない。KDDIはアンドロイドに全力を挙げているが、火がついたのは今年初めごろであり、コンテンツで追いつくにはまだ時間がかかるだろう。NTTドコモの電子書籍サービスも試行段階でコンテンツ数は少ない状態だ。
端末ではドコモと差がつかないが・・・
ソフトバンクモバイルのノウハウの一端は、既存の携帯電話向けコンテンツを、スマートフォンに巧みに転用しているところにもうかがえる。
電子書籍サービスのブックストアは10万種類以上をそろえるというが、他社のように大手印刷会社などと組んでいるわけではない。実は、携帯電話向けに以前から配信されていた電子コミックや書籍をほぼそのままスマートフォンに配信するに過ぎない。
ブックストアの電子書籍用アプリは、従来の携帯電話向け電子書籍で使われてきた「XMDF」や「ブックサーフィン」などの規格を採用している(PDFやePubなどのファイル形式も閲覧可能)。
ブックストアのアプリを実際に触ってみると、本棚の画面の右上にあるストアボタンを押して本を探し、購入するというユーザーインターフェースになっている。アップルが「iPad」向けなどに開発した電子書籍アプリ「iBooks」にかなり近い。そこに、携帯電話ユーザーが慣れ親しんできたコミックや書籍をずらりと並べるわけだ。
ソフトバンクモバイルが今回発表した新機種の目玉は、シャープの3D液晶スマートフォンだが、これはおそらくNTTドコモからも発売されるだろう。今後、NECやパナソニック製のスマートフォンが登場すれば、品ぞろえはますますNTTドコモと似ざるを得なくなる。
アンドロイド端末でソフトバンクモバイルが他社と違いを出すには、NTTドコモが導入しそうにない中国メーカー製くらいしかない。しかし、端末で勝負できなくても、iPhoneで先行したコンテンツのノウハウを生かせば、ソフトバンクがアンドロイドでも競争を有利に運ぶチャンスは十分にあるのではないか。
洋画や海外ドラマを「チラみる」新サービス 楽天ブックスが展開へ
楽天は5日、書籍や雑誌、CD、DVDなどを扱うインターネット通販サイト「楽天ブックス」で、洋画や海外ドラマの映像ソフトの中身を購入前に動画で見ることができる新サービス「チラみる」を11月末をめどに始めると発表した。
当面は米アップルの多機能情報端末「iPad(アイパッド)」向けでスタートし、パソコン向けの展開も視野に入れる。ネット通販で競合する米アマゾン・ドット・コムなどとの差別化を図る。
対象は洋画や海外ドラマの約200タイトル。無料で見られるのは原則3~5分間だが、連続する海外ドラマの9タイトルでは1話を丸ごと無料で見られるようにする。利用者が気に入ったら、DVDやブルーレイ・ディスクの映像ソフトをすぐに購入できるる仕組みも採用した。
楽天ブックスでは昨年から、販売する書籍や雑誌の一部(20~40ページ程度)をアイパッドやパソコンで無料で閲覧できるサービス「チラよみ」を展開。映像ソフトも追加することで「中身が見えるメリットを消費者に訴求する」(谷口昌仁パッケージメディア事業長)という。
店頭で借りて郵便ポストに返却 TSUTAYAがレンタルDVDで新サービス
レンタルDVDのTSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブは5日、TSUTAYAの店頭でレンタルしたDVDやCDを、全国に約19万本設置されている郵便ポストで返却できるサービス「TSUTAYA郵便返却」を、15日に始めると発表した。
このサービスは、レンタルしたDVDなどを専用のキャリングケースに入れ、ポストに入れれば返却となる仕組み。レンタル時にキャリングケースの代金(税込み100円)を支払い、返却日の午前8時までに投函(とうかん)する。全国に展開する1394店舗のうち1355店舗が対象。
昨年11月から北海道と九州、沖縄で同様のサービスを先行的に実施した結果、多い店で全利用者の7%が郵便ポストでの返却を選んだほか、新規会員数の増加などの効果があったという。
ソフトバンクモバイルは4日、2010年冬~11年春商戦向けの携帯電話の新製品を発表した。注目されたのはアップル「iPhone」のライバルであるグーグルの携帯電話向けOS「Android(アンドロイド)」を搭載したスマートフォンの拡充だ。アンドロイドの最新バージョンである「2.2」を搭載した機種の発売を発表した。
発表会の冒頭、スクリーンに大きく映し出されたのは日本でのスマートフォンのシェアを示す円グラフ。孫正義社長は、「80%がiPhoneで、残り20%がアンドロイドなど他のスマートフォン」と説明したうえで、「スマートフォン時代の到来」に向けアンドロイド端末を拡充する考えを示した。
「2.2」でも使えない機能とは
ソフトバンクモバイルが他社との違いとして強調したのは、搭載するアンドロイドのバージョンだった。全機種で最新のアンドロイド2.2を採用し、米アドビシステムズの動画ソフト「Flash Player10.1」への対応やアプリケーションを高速に使える点などをアピールした。
実際、今年4月にNTTドコモが発売したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「Xperia」は11月10日のアップデートでようやく「1.6」から「2.1」になるところだ。KDDIが10月4日に発表したシャープ製の「IS03」も2.1。NTTドコモが10月28日に発売した韓国サムスン電子製の「GALAXY S」はさすがに2.2を採用している。
コンテンツの視聴を考えると、Flash10.1への対応は確かに重要だ。動画サイトの「Ustream」や「ニコニコ動画」をそのまま再生できるメリットは大きい。アプリがサクサクと動くのも魅力だ。
しかし、ソフトバンクモバイルは発表でしきりに2.2を売りにしながら、2.2で標準機能となったテザリング(スマートフォンをモデムとして使い、パソコンなどをインターネットに接続する機能)には対応しなかった。通信ネットワークへの負荷を避けたいからであろうが、孫社長は「今後の戦略にかかわることなのでお話できない」と語るのみ。2.2を訴求するなら、すべての機能を実現してほしかったところだ。
独自の作り込みは「ナンセンス」
ソフトバンクモバイルが全機種を2.2でそろえられたのは、開発思想の違いもある。
KDDIのIS03などを見れば分かるが、携帯電話会社が独自のユーザーインターフェースやサービスを盛り込もうとすれば、どうしてもOSに作り込む部分が多くなる。そのため、最新版が出てからでは開発が間に合わなくなってしまう。
孫社長はこうした手法を「ナンセンス」と語り、ユーザーインターフェース部分などで独自性を出すのではなく、2.2への対応を優先させた。
シャープ製の「GALAPAGOS 003SH」の場合は、2.1用として開発されてきたが、今年5月に2.2が発表されるとすぐ開発を切り替えて短期間で仕上げたという。シャープは、ソフトバンクモバイル側の指示でやむを得ず変更に応じたようだ。
逆に、KDDI向けのIS03はかなり早い時期に開発がスタートし、2.2が発表されたころには製品の作り込みが進んでいた。ソフトバンクモバイルがシャープに発注したのはKDDIより遅かったが、かえって2.2を搭載するための追加負担も少なくて済んだようだ。OSのバージョン差は、端末開発に着手した時期やOSのバージョンアップのタイミングなどの巡りあわせによっても生まれてくる。
ユーザーがOSのバージョンをどれだけ気にするかは、スマートフォンの販売動向をみていくうえで興味深い。iPhoneは女性ユーザーに人気が出て販売に弾みがついたが、ITにそれほど詳しくない一般ユーザーが2.1と2.2の違いをどこまで理解して購入するかは未知数だ。逆に携帯電話のカメラがかつて画素数を競ったように、「数が多いほどいい」と2.2が選ばれる可能性もある。携帯電話会社やメーカーの開発姿勢もそれによって変わってくるかもしれない。
会場に米アップル関係者の姿
今回の記者発表で、孫社長にはいつもの「勢い」が感じられなかったように思う。どことなく歯切れが悪く、アンドロイド搭載スマートフォンに対しての「本気」度合いも伝わってこなかったからだ。
2.2の紹介でFlash10.1のメリットをアピールする一方で、Flash非対応のiPhoneが「本命であることは間違いない」とiPhone重視のスタンスはそのままだった。現在は2割弱であるアンドロイドのシェアが今後どこまで拡大するかと聞かれても、「iPhoneありき」という答えに終始した。シェア2割の市場に6機種を投入する理由ははっきりしなかった。
実は今回の発表会場には、米国から来たアップルの関係者が紛れ込んで目を光らせていた。おそらく、孫社長は彼らの目を気にして、アンドロイドをプレゼンテーションしなくてはいけない状況だったようだ。これまでのアップルとの関係を考えれば、どれだけアンドロイド搭載スマートフォンを拡充させようとも当然、「iPhone重視」と言わざるを得ない。
コンテンツで一日の長
ソフトバンクモバイルは新機種とともに、スマートフォン向けコンテンツも数多く発表した。
GALAPAGOS 003SHなどシャープの3D(3次元)液晶搭載モデルには、3Dゲームや映像を配信する。米ジンガとの合弁会社ジンガジャパンが提供するソーシャルゲームには、ソフトバンクユーザー向けの限定特典を用意する。雑誌や動画の配信サービス「ビューン」はiPhoneと同様、アンドロイドにも対応させ、新たに10万種類以上のマンガ、書籍を配信するサービス「ソフトバンク ブックストア」を開始する。これまでクレジットカード決済しか利用できなかったグーグルのアプリ販売サービス「アンドロイドマーケット」で、有料アプリの料金をソフトバンクモバイルの電話料金と一緒に支払えるようにもした。
ソフトバンクモバイルの携帯電話向けコンテンツはこれまで、NTTドコモの「iモード」やKDDIの「EZウェブ」と比べれば遅れている印象があった。しかし、スマートフォン向けでは他社を一歩リードしている。特に動画やゲームなどでは他社に先駆けて「独占配信」「先行配信」するコンテンツが多い。
ソフトバンクモバイルの関係者は「2年前からiPhoneに取り組んできたプラスが大きい。スマートフォン向けのコンテンツをずっと集めてきたので、アンドロイドではすんなりとスタートダッシュが切れた」と語る。
iPhoneの日本での立ち上げ時、ソフトバンクモバイルが市場を生み出すためにあらゆる手を尽くしたことは間違いない。発売間もなく「iPhone人気に陰り」といわれたときも、ソフトバンクモバイルがコンテンツやアプリで盛り上げ、いまのヒットにつなげている。そのノウハウの蓄積がアンドロイドで生きようとしている。
一方、NTTドコモやKDDIは、まだスマートフォンに本腰を入れ始めたばかりでコンテンツの拡充にまでは手が回っていない。KDDIはアンドロイドに全力を挙げているが、火がついたのは今年初めごろであり、コンテンツで追いつくにはまだ時間がかかるだろう。NTTドコモの電子書籍サービスも試行段階でコンテンツ数は少ない状態だ。
端末ではドコモと差がつかないが・・・
ソフトバンクモバイルのノウハウの一端は、既存の携帯電話向けコンテンツを、スマートフォンに巧みに転用しているところにもうかがえる。
電子書籍サービスのブックストアは10万種類以上をそろえるというが、他社のように大手印刷会社などと組んでいるわけではない。実は、携帯電話向けに以前から配信されていた電子コミックや書籍をほぼそのままスマートフォンに配信するに過ぎない。
ブックストアの電子書籍用アプリは、従来の携帯電話向け電子書籍で使われてきた「XMDF」や「ブックサーフィン」などの規格を採用している(PDFやePubなどのファイル形式も閲覧可能)。
ブックストアのアプリを実際に触ってみると、本棚の画面の右上にあるストアボタンを押して本を探し、購入するというユーザーインターフェースになっている。アップルが「iPad」向けなどに開発した電子書籍アプリ「iBooks」にかなり近い。そこに、携帯電話ユーザーが慣れ親しんできたコミックや書籍をずらりと並べるわけだ。
ソフトバンクモバイルが今回発表した新機種の目玉は、シャープの3D液晶スマートフォンだが、これはおそらくNTTドコモからも発売されるだろう。今後、NECやパナソニック製のスマートフォンが登場すれば、品ぞろえはますますNTTドコモと似ざるを得なくなる。
アンドロイド端末でソフトバンクモバイルが他社と違いを出すには、NTTドコモが導入しそうにない中国メーカー製くらいしかない。しかし、端末で勝負できなくても、iPhoneで先行したコンテンツのノウハウを生かせば、ソフトバンクがアンドロイドでも競争を有利に運ぶチャンスは十分にあるのではないか。
洋画や海外ドラマを「チラみる」新サービス 楽天ブックスが展開へ
楽天は5日、書籍や雑誌、CD、DVDなどを扱うインターネット通販サイト「楽天ブックス」で、洋画や海外ドラマの映像ソフトの中身を購入前に動画で見ることができる新サービス「チラみる」を11月末をめどに始めると発表した。
当面は米アップルの多機能情報端末「iPad(アイパッド)」向けでスタートし、パソコン向けの展開も視野に入れる。ネット通販で競合する米アマゾン・ドット・コムなどとの差別化を図る。
対象は洋画や海外ドラマの約200タイトル。無料で見られるのは原則3~5分間だが、連続する海外ドラマの9タイトルでは1話を丸ごと無料で見られるようにする。利用者が気に入ったら、DVDやブルーレイ・ディスクの映像ソフトをすぐに購入できるる仕組みも採用した。
楽天ブックスでは昨年から、販売する書籍や雑誌の一部(20~40ページ程度)をアイパッドやパソコンで無料で閲覧できるサービス「チラよみ」を展開。映像ソフトも追加することで「中身が見えるメリットを消費者に訴求する」(谷口昌仁パッケージメディア事業長)という。
店頭で借りて郵便ポストに返却 TSUTAYAがレンタルDVDで新サービス
レンタルDVDのTSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブは5日、TSUTAYAの店頭でレンタルしたDVDやCDを、全国に約19万本設置されている郵便ポストで返却できるサービス「TSUTAYA郵便返却」を、15日に始めると発表した。
このサービスは、レンタルしたDVDなどを専用のキャリングケースに入れ、ポストに入れれば返却となる仕組み。レンタル時にキャリングケースの代金(税込み100円)を支払い、返却日の午前8時までに投函(とうかん)する。全国に展開する1394店舗のうち1355店舗が対象。
昨年11月から北海道と九州、沖縄で同様のサービスを先行的に実施した結果、多い店で全利用者の7%が郵便ポストでの返却を選んだほか、新規会員数の増加などの効果があったという。
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