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米グーグル、TVプラットフォームを11年に世界で導入へ
 【ベルリン】米グーグルのエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)は、ドイツで開催されている家電見本市「IFA2010」の基調講演で、テレビ・プラットフォーム「グーグルTV」を来年、世界でスタートさせる計画を明らかにした。
 このサービスは米国でこの秋、導入される。グーグルは中核市場の米国以外の地域での事業の拡大に注力している。
 グーグルTVのユーザーは、テレビ画面の上端に表示された検索バーを使用することで、ネット検索とネットサーフィンが可能になる。
 同社は現在、グーグルTVに娯楽オプションを加えるために、コンテンツ供給業者と協議を行っているという。来年にはこのサービスのアプリケーションのサポートを開始する計画だ。
 グーグルのプロダクト・マーケティング・マネジャー、ブリタニー・ボーネット氏によると、ユーザーは間もなく、同社の音声認識技術を利用することで、テレビのチャンネルを自身の声で切り替えることが可能になる見通しだ。
 グーグルはまた、携帯電話用基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォン(多機能携帯電話)向けの通訳機能を紹介した。ユーザーがある言語で電話に向けて話すと、電話が別の言語に翻訳した文章を読み上げるシステムで、数カ月後に利用可能になるという。
 同社はさらに、アンドロイド搭載スマートフォン向けの地図サービス「ストリートビュー」の新バージョンも発表した。



都青少年健全育成条例改正案:9月議会提出見送りか
 東京都が検討している青少年健全育成条例の改正案が、21日開会の都議会9月定例会に提出されず、先送りされる公算が大きいことが分かった。6月定例会で反対に回った都議会最大会派の民主の理解が得られず、7日に各会派に説明した提出予定案件に盛り込むことができなかった。都側は「引き続き提案への努力を続ける」としている。
 改正案は、18歳未満の性的行為を過度に描いた漫画の子供への販売を規制する内容。



<Xbox360>コントローラー不要の「キネクト」日本で11月20日発売 川島教授の脳トレゲームも
 マイクロソフトは8日、家庭用ゲーム機Xbox360の新作発表会を開き、コントローラーを必要としない新型ゲームシステム「Kinect(キネクト)」を11月20日に発売することを明らかにした。キネクトセンサーと専用ソフト「キネクトアドベンチャー」がセットで1万4800円、Xbox360の4GB本体とのセットが2万9800円。また、発売を記念してXbox360の250GB本体とのセットを3万9800円で限定販売する。
 「キネクト」は、カメラとマイクなどでプレーヤーを認識するのが特徴。センサーの前に立つだけで使用でき、カメラの前で体を動かしたり、口で命令をしてゲームを操作する。オンラインでビデオチャットが楽しめる「ビデオ キネクト」機能なども盛り込む。操作をシンプルにし、新しい体験を提供することで、幅広い層のユーザーの取り込みを図る。北米では11月4日に発売される。 
 また、“脳トレ”ブームの立役者となった東北大学の川島隆太教授が監修・指導を手がけた「体で答える新しい脳トレ」(バンダイナムコゲームス)を同時発売する。
 発売日の11月20日には本体同梱(どうこん)の「キネクトアドベンチャー」のほか、「キネクトスポーツ」(マイクロソフト)、「ソニックフリーライダーズ」(セガ)、「ダンスエボリューション」(コナミ)、「体で答える新しい脳トレ」(バンダイナムコゲームス)を発売。その後も「デカスポルタ フリーダム」(ハドソン)などのタイトルを順次発売していく。



<スクエニ>FF13をXbox360でも12月16日に発売 海外版に要素追加
 スクウェア・エニックスはPS3用ソフトとして人気を集めたゲーム「ファイナルファンタジー(FF)13」をXbox360で発売すると発表した。英語音声の海外版をベースにイージーモードを加え特典も付けた「ファイナルファンタジー13 アルティメットヒッツ インターナショナル」で、発売日は12月16日、価格は4980円。
 FF13は、人類の守護者「ファルシ」の祝福によって繁栄していた天空の楽園「コクーン」などを舞台に、「ライトニング」と呼ばれる美しい女戦士とその仲間が、過酷な運命に立ち向かうため戦い続けるというストーリー。リアルタイムで戦況が劇的に変化するバトルシステムを採用。日本ではPS3のみの発売だったが海外ではXbox360でも発売され、全世界で累計500万本を出荷するヒットを記録していた。
 「アルティメットヒッツ インターナショナル」は、難易度が高いという声があったバトル全体のバランスを見直し、新たにイージーモードを搭載。ビジュアルアート集や未公開シーン、エンディング後のストーリーを小説仕立てにしたブックレットを初回特典で付ける。



FF14の「疲労度」導入についてどう思う?
 スクウェア・エニックスの人気RPGシリーズ最新作『ファイナルファンタジー XIV』(以下「FF14」、Windows版)オープンβテストが、9月1日11時から開始される運びとなったが、新たに搭載される「疲労度」というシステムがネット上で議論を呼んでいる。
 16日にファミ通.comが同ソフトディレクターの河本氏にFF14の「疲労度」について聞いたインタビューによると、「プレイできる時間の短いユーザーに大きなボーナスを与えてあげたい」という考えから作られたもの。一方、長時間遊ぶユーザーに対しては、『潜在値』と呼ばれる、疲労した状態でのみ獲得できる値も設定されるほか、装備を変更することでクラスを変えた場合は疲労度などは影響ないため、さまざまなクラスにトライすることのメリットを強調している。
 まだテスト段階であり、現時点で詳細は不明なものの、「4時間プレイしたら二日間は放置しないといけない」などの噂が出た。そして、このいわゆる「疲労度」システムについて、ネットユーザーは、「現実から逃避したくてネトゲやってるのにこんな現実っぽいシステム取り入れてどうすんだ 」と指摘する声も。
 その一方で「こういう対策は、ネトゲで人生狂う奴がたくさんいる現状を踏まえたら全然ありだと思うんだが」「これなら社会人の俺はやってみたい」など、「疲労度」に対する理解を示す人もいる。
 ゲームの新システムが発売前に紹介されると、とかくネット上でも大騒ぎするのがゲームファンの常。今年に入ってからも、『ドラゴンクエストVI 幻の大地』がニンテンドーDSで発売された際、「スライム種以外のモンスターを仲間にできない」システムが導入された時は「キラーマシン2のロビンを仲間にしたかったのに…」「それって誰得?」などと大変話題になった例がある。



世界の携帯電話市場、スマートフォン好調で予想以上に成長=IDC
 [ヘルシンキ 7日 ロイター] 調査会社IDCは、米アップルのiPhone(アイフォーン)4などの新しいスマートフォンに対する強い需要を受け、世界の携帯電話市場の成長率見通しを上方修正した。
 IDCは、2010年のスマートフォン販売台数の伸び率予想を、44%から55%に修正した。また、スマートフォン需要の拡大を受け、携帯電話市場全体の伸び率予想も12.6%から14.1%に修正した。
 IDCのアナリストは声明で「下半期に新製品の導入によるスマートフォンの爆発的な売れ行きが予想されることから、市場は予想をはるかに上回る成長を遂げるだろう」と述べた。
 IDCは、2011年の見通しも明るいとし、経済の先行き不透明感にもかかわらず、スマートフォン市場は24.5%成長するとの予想を示した。



ぐるなびがmixiチェックと連動、飲食店情報を共有可能に
 飲食店情報サイト「ぐるなび」は、ミクシィが開始した新サービス「mixiチェック」を通じて友だちと飲食店情報を共有できる機能を8日から提供する。
 「mixiチェック」は、ユーザーが興味・関心を持った情報を、友人・知人と共有できるコミュニケーションサービス。「ぐるなび」上の「mixiチェック」のボタンをクリックすると、マイミクシィ(友人・知人)のトップページに飲食店の基本情報やその飲食店に対する自分のコメントが掲載される。



業界最小のコネクタ 京セラエルコが開発 
 京セラ傘下で接続部品事業を手掛ける京セラエルコ(横浜市)は8日、携帯電話などの電子機器向けの接続用コネクタの新製品「5803シリーズ」を開発したと発表した。奥行きが2・4ミリと業界最小で、電子機器の小型化に貢献するという。
 2枚の基板同士を接続する際に使う基板対基板用コネクタで、回路を接続するピンの間隔を0・4ミリピッチとした。サンプル出荷を9日に始める。
 電子機器の小型化や多機能化による搭載部品数の増加に伴い、基板スペースを有効的に使える小型部品のニーズが増している。京セラエルコは「小型化の進展が見込まれる携帯電話などへの搭載を進める」としている。



エイベックスが株主限定ライブを中止
 エイベックス・グループ・ホールディングスは8日、上場以来続けてきた「株主限定ライブ」を来年以降、いったん取りやめると発表した。ライブは6月の定時株主総会終了後に行っていたが、出席株主数の増加などにより会場の確保が難しくなっていることにくわえ、ライブ出席の必要書類である議決権行使書がネットオークションなどで売買されるといった問題も発生しており、ライブの開催を取りやめることにした。
 エイベックスでは株主のライブ観覧に対するニーズが高いことから「株主優先予約制度」を含む株主サービスの拡充を引き続き検討していくとしている。
 ライブ付きの株主総会はこれまでに12回開かれている。今年も6月27日にさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)で開催し、過去最高の1万1011人の株主が参加した。総会後には小室哲哉さんやTRFなど7組の所属アーティストのライブが約2時間にわたって行われた。



Google TV、来年世界へ Chrome OSタブレット計画も
 Googleは今秋米国で、来年に世界でWebをテレビ画面で利用できるサービスを立ち上げると、同社のエリック・シュミットCEOが明らかにした。同社はデスクトップからリビングルームへと勢力を拡大しようとしている。
 シュミット氏は、このサービスはテレビでインターネットをフルブラウジングでき、無料だと語った。Googleは番組制作者や家電メーカーと協力して、このサービスを消費者に提供するという。
 「コンテンツ企業と協力するが、当社が実際にコンテンツを制作することはないだろう」と同氏はベルリンの家電展示会IFAの基調講演で語った。
 ソニーは先週、自社のテレビにGoogle TVを搭載することで合意したと語り、Samsungも同サービスを検討していることを明らかにした。
 この発表の前には、ライバルのAppleが最新版の「Apple TV」を発表しており、消費者の関心を奪い合う戦いに拍車がかかるだろう。1800億ドルの世界テレビ広告市場をめぐる競争も激しくなるかもしれない。
 シュミット氏はまた、携帯電話で採用されているAndroidではなく、間もなくリリースのChrome OSを搭載するタブレットPCについて、年内にメーカーとの提携を発表することも明らかにした。
 Googleは、MicrosoftのInternet Explorer(IE)やMozillaのFirefoxに対抗するChromeブラウザを、MicrosoftのWindowsの代替となるChrome OSの中心に据える計画だ。
 同社は、中核事業であるネット事業の成長が鈍化し、スマートフォンやSNSなどの新たな技術が消費者のWeb利用を変える中で、新たな収益の機会を模索している。
 シュミット氏は、Google独自のSNSの計画についてコメントを控えた。音楽事業を拡大する計画はあると語ったが、詳細は明らかにしなかった。
 Reutersは先週、Googleが音楽ダウンロードストアと音楽ロッカーサービスを提供するためにレーベルと話し合っていると報じた。



指導者の頻繁な交代に目まい…NYタイムズ紙
 【ワシントン=小川聡】7日付米ニューヨーク・タイムズ紙は、日本の民主党代表選を前に、「メリーゴーラウンドのような日本の指導者の地位」と題する社説を掲載。
 「指導者の頻繁な交代は目まいがするほどで、ますます非生産的だ」と懸念を示した。
 社説は、「代表選で誰が勝とうとも、最優先の課題は経済だ」と指摘して追加の景気刺激策を求めた。
 また、小沢一郎前幹事長が沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で交渉を再開する意図を表明した点について、「非現実的な立場を考え直す必要がある」と指摘した。



【ウォールストリートジャーナル社説】民主党、代表選きっかけに政策の「アイデア」提示
 日本の民主党が再びよろめきながら、いわば「偶発的な政治革命」に向かって進んでいる。同党は昨年、半世紀にわたる政権の座から自由民主党を放逐し、日本を揺り動かした。今は、一生懸命に政策アイデアのコンテストをやっている。民主党代表選のおかげだ。
 これは、過去何十年間にもわたり政策よりも舞台裏の政治家の裏取引や人間関係、利権に左右されてきた日本の政治にとって、決して小さな一歩ではない。
 民主党の創設者、小沢一郎氏の代表(したがって首相)への立候補がこれを変えた。
 過去1週間の4つの主要イベントの中で、小沢氏は自分が菅直人氏よりも首相としてふさわしい理由の説明を余儀なくされた。
 これは、少なくとも理論的には、難しくない。菅氏は財政緊縮のマントをまとい、子ども手当など民主党のおはこであるばらまき計画拡大に反対している。同氏は消費税引き上げを支持し、さもなければ日本の財政赤字拡大に歯止めをかけて成長と投資を促進するビジョンを描けないと主張した。そんな同首相の下で、民主党は7月の参院選で過半数を失った。
 菅氏は、外交政策では沖縄の基地移転問題をめぐって、米国という日本の最も大切な同盟国との関係を改善したが、同盟強化のためのビジョンをうまく説明できなかった。台頭する中国と核武装する北朝鮮にどう対処するかをめぐってもあまり多くを話さなかった。
 これに対し小沢氏は、ダメージがあるかもしれないとはいえ、少なくとも自分の経済政策上の嗜好を明確にした。同氏は民主党がマニフェスト(政権公約)に固執するよう望み、20年間にわたるケインズ主義的な実験をもっと大々的に実施するよう求めている。同氏は福祉関連予算を増やし、地方自治体に対するインフラ整備事業向け資金について、アカウンタビリティー(説明責任)を果たさぬままに増額するという。同氏は農業補助金の改革の構えもちらつかせている。農業分野は政治圧力が強いだけに、進展は難しいかもしれないが。
 外交政策でも小沢氏は明確なビジョンを提示している。同氏は米軍基地移転交渉合意を順守すると述べると同時にそれに対する疑問も表明している。ただし、より広い米軍駐留問題については、日本における米軍の大きなプレゼンスの必要性を問題視し、北朝鮮やイランといった「ならず者国家」への対処では国連のような多国籍機関にもっと大きな権限を与えるべきだとしている。
 菅氏と小沢氏、いずれにも欠落しているのが、日本を経済的な不振から脱却させるための成長促進政策だ。日本は、菅氏が言うような緊縮だけのための財政緊縮を必要としているのではないし、小沢氏が言うような「適切に配分」されたインフラ投資を必要としているのでもない。
 日本が必要としているのは、ナオミ・フィンク氏が本紙の別欄で書いているように、国内でのアニマルスピリッツ(経済活動における動物精神=ケインズの言葉)である。菅氏の主張する法人税減税は、この国を、事業の展開しやすい国にするかもしれない。しかし、日本はもっと多くを必要としている。それは、より自由な移民、より自由な貿易、より慎ましい政府などだ。預金量で世界最大のゆうちょ銀行の民営化は、スタート地点としてふさわしい。しかし菅氏、小沢氏ともにこれに反対している。
 それでもなお、今回の党内論争は明るい兆しだ。政策上のアイデアには、筋のいいものどころか首尾一貫したものさえほとんどない。しかし少なくともそれが提示されつつある。これは重要なポイントだ。日本の民主政治は、長い間、成果を出せる政治家を探し求めながら、それを得られずにきたからだ。
 政策アイデアをめぐる論戦は、政治家と有権者の双方に対し、検討の材料を与える。それは日本の政治再編の結末ではないが、スタートではある。
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